top of page

 

時は2013年5月18日、高知市相模町の「CARAVANSARY」。

高知のライブハウス史上かつてないパーティー演出の粋を尽くした会場では、クラブ、ライブハウスで活躍する猛者達がそれぞれの雌雄を決すべく一堂に会していた。


クラブミュージック陣営からは四国高知からベースミュージックを発信する「SPAZM」の面々をはじめ、”胸毛な”と呼ばれるほどに男らしい骨太なDJスタイルの女傑DJ ASAやダンディーかつダンディー極まりない DJ TAOKA、欲求不満草食系DJ YUKEなど、ベテランから若手までハウス、テクノ、ドラムンベース、ヒップホップ等ほぼ全てのジャンルを網羅するDJ達が集結した。


対するライブハウス陣営も、これまで高知のバンドシーンを牽引してきた9人の侍たちが集まり結成されたミクスチャーロック集団「GREENS」を筆頭に、ラップトップユニットや、異色IDMバンド、さらには数々のトップアーティストのアレンジで知られる鬼才クリエーターTAKU YOSHIOKAまでもが登場し、その錚々たる面子は一切クラブミュージック陣営に引けをとらないものであった。

 

すると、そこに突如としてストリートの若者達が登場する。

「ちょっと待ったー!!」

そう叫んだのは先日の自主パーティーで大成功を収め、今最も勢いにのるストリートパフォーマー集団「JAM」のリーダーKENであった。

「クラブだのライブだの、俺らはどこでも戦うし常にオーディエンスと真正面から向き合ってきた。絶対にお前らには負けない!!」

当然、両陣営もこれに答える。


「おぉ、手加減はないぞ!!(ステージに)上がって来いやー!!」


「手加減?なんスかそれ?」


こうしてJAMの面々をはじめとするビートボクサーやダンサー、BMXライダーが乱入し、午後7時30分、ついにMC EIJI a.k.a 野風増のコールで各陣営入り乱れた究極のエンターテイメント抗争の火ぶたが切って落とされた。

 

~20世紀に突如登場しベイスボールの概念を覆した「魔球」。そのなかでも究極の必殺技とも言える「消える魔球」は、反則スレスレの投法とボールが土煙を巻き上げるというド派手な演出で我々のハートを鷲づかみし、少年時代のお父さん達に最も強烈なインパクトを残した夢の魔球である。~

オープニングアクトのDJ SKYからYUKEへアッパーな選曲で一気にトップスピードに至ると、THE NAMELESS CITYもインテリジェンス系のトラックをライブ用に再構築した演奏で応える。さらにBMXライダーのフラットランドパフォーマンスやストリートダンサー達も見事なショーケースで観客を魅了するなど、各陣営まさに一歩も譲らない緊迫した展開が続き、ライブハウス陣営の筆頭格GREENSやSPAZMの主力級が登場する頃にはフロアーの熱気は頂点に達していた。

この年齢やキャリアの上下を無視した、まさに一切手加減抜きの全面対決は、深夜0時を過ぎてなお果てしなく続くかと思われた。

…が、その刹那、会場が突如として暗闇に包まれたのである。

状況が飲みこめない人々は騒然となった。


「あれは何だ!!」客の一人がDJブースの上を指さして叫んだ。


 

その先には「円盤」のような形をした銀色の物体が静かに浮かんでいた。「ざわざわ…」、場内がざわめく中、突如ガチャンという機械音と共に円盤のハッチが開き強烈な光が会場を包み込み、円盤から謎の二人の男がDJブースに降り立った。

「KIREEK!!」

なんということか、その謎の二人は今や地球制覇を成し遂げ銀河系へと活動の幅を広げていた”人類最強デュオ”の称号を持つDJユニットKIREEKだったのである。彼らは宇宙を飛行中この抗争の熱気を感知し、急きょ火星から地球、日本、四国、高知へと飛来したのである。

DJブースに各陣営を丸ごと飲み込むが如くオーラをまとい登場した"人類最強デュオ"KIREEKは、そのまま静かにレコードに針を置いた。


“I say Kireek.You say…”

そこからはまさに驚愕、の一言につきる時間であった。

DMCチーム部門にて前人未到の世界5連覇をなしとげたパフォーマンスから繰り出される、もはや目視不能のスクラッチと完璧なグルーヴは、その場にいる者を熱狂の渦に巻き込み、気づけば高知の猛者たちが作りだした熱気と共に、会場は音楽とパーティーを愛する人々のポジティブなマインドで埋め尽くされていた……

音楽や映像からアート、グルメまでエンターテイメントの粋を尽くした会場でクラブ、ライブハウス、ストリートの精鋭たちが、まさに前人未到、予測不能の必殺技を全力でブチ込む究極のエンターテイメントナイト「KIERUMAKYU2013」!!

当日は、皆さまのご来場を心よりお待ちいたしております。

bottom of page